カカクコムに入社してから二年弱、研修を終えて広告営業職に就いてから一年半強が過ぎました。
広告営業を始めたばかりの時、人事の方から「仕事はどう?」という問われました。当時の答えは「まだルールが分かりません。理解したい」というものです。僕は仕事をゲームとして捉えていました。仕事というゲームをクリアするには、ルールと攻略方法を理解する必要があります。
今なお僕にとって仕事はゲームであり、当時抱いていた志向性はそのままです。そしてルールや攻略法が、少しは分かるようになってきました。
以上は前置きでして、最近気付いたことを書きたいと思います。
最近気付いたこと、それは「仕事の攻略法は、無意識に採用して、採用したことを事後的に気付く」ということです。その理由は、攻略法というのは無限に有りすぎて、意識し得ないのだと思います。たぶん。
余談ですが、僕は十代の頃、ジャズやフュージョンのドラムをしていました。
それらのドラムソロは、譜面に起こすと、変態的なフレーズが満載です。例えば、「2拍9連符の7つ割り」といって、2拍を9等分して、7つ分でひとまとまりのフレーズを表現したりします。
僕はジャズのスクールで、そういった変態的な訓練を受けました。しかし、ジャズドラマーが実際に演奏をする際には、2泊9連符や7つ割りを、いちいち意識して、狙って叩き分けることはありません。雑駁にいえば、何も考えず適当に叩きます。
ではなぜ訓練をするのか。
訓練をしていて、変態的な感覚を身に付けていれば、適当に叩いても上手く納めることが可能です。
僕たちはこの感覚を「音を拾う」と呼んでいました。叩いた音を聴いて「ああ、今のは7連符だったな」と、後付けで理解することが「音を拾う」です。不思議なことですが、音を拾うという事後的な耳の良さがあれば、事前にタイミングを外すことはありません。
仕事というゲームも同じで、攻略の感覚を身に付けていれば、何気なくした行動を攻略法の文脈で拾うことが可能なのです。たぶん。