2012-01-22

Google機械帝国の対極


2011年2月11日リリースのPodCast「ジブリ汗まみれ」で、ドワンゴの川上会長がこんなことを仰っていました。
以下は会長の主張の一部を要約しています(示唆的な話なので、全て視聴されることをお薦めします)。

21世紀は最後の「人間の時代」である。われわれはやがて、機械に支配されるようになる。
しかし人間vs機械の初期段階では、人間が勝てることもあるだろう。僕(川上会長)が取り組んでいるゲームは、先兵たるGoogle機械帝国に一泡吹かせることだ。


僕も会長の主張に完全同意で、ビジネスはすでに一つのアルゴリズムに収束しつつあると感じます。
そして、ビジネス面では99%の人間がパーツとして代替可能だからこそ、掛け替えのない存在である身体と心理に興味があります。

…という前置きがあって、本日、友人のマッサージ師と会いました。僕の解釈では、生身の身体を相手にする、最も人間的な仕事の一つであり、Google機械帝国の対極です。
対極では何が行われていると思いますか?
聴いて膝をうったのですが、迷信、まやかし、詐欺との戦いです。

どういうことかというと、マッサージにも理論や科学的根拠、法則などはあるんでしょうけど、そうでない部分が多い。だからマッサージチェアは人の手に劣るし、人間の身体を見ずに施術するマッサージ師を僕らは信用しません。
しかし、だからといって理論を完全にブラックボックスにすると、「何でもあり」の世界になります。「万病に効くパワーストーン、十万円」みたいな。
彼らペテン師のせいで怪しい印象を持たれてしまい、真に人間的な施術は打ち出し方が難しいそうです。
つまり機械の支配する世界の対極は、人間性溢れるユートピアではなく曖昧蒙古とした世界だったのです。

まぁしかし、人間というのは曖昧蒙古な存在だからこそ掛け替えのないものである、というのも事実です。僕はペテン師達の話を聞いて、何だか愛しい業界だと思いました。

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